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四所神社

阿波水軍の本拠地!秋祭りには船だんじりも

徳島市福島に鎮座する四所神社は、古い歴史のある神社。眉山町の春日神社、南佐古の諏訪神社、伊賀町の八幡神社、勢見町の金刀比羅神社と並んで「徳島市中五社」と称されています。

四所神社の創建に伝わるのは、ちょっと不思議なお話です。

昔々、徳島市津田町の沖合に亀島という島がありました。島には2頭のシカが飾られた祠がありました。そこへ毎日お参りに来ていた老夫婦が、ある時夢を見ました。神様が「シカの目が赤くなったら島が沈みます。シカを連れて逃げなさい」というのです。

ある日、シカの目が赤くなっているのに気付いた老夫婦は大慌て。実はこれは、夢の話を聞いた若者がいたずらでシカの目を赤く塗っていたのですが、そんなことに気付かない老夫婦は急いでシカを連れて、船で逃げだしました。しかしその晩、本当に大津波が島を襲ったのです。そして亀島は沈んでしまいました。

命を救われた老夫婦は、シカを神社にお祀りしました。諸説はありますが、これが四所神社の始まりということです。

四所神社は江戸時代には蜂須賀家にも篤く崇敬され、参勤交代の際には必ず参拝していたほど。神馬堂には、兵隊を訓練し指揮を執っていた蜂須賀公が、腰を掛けると真二つに割れたと伝わる奇石も奉納されています

古くは四所明神や四所大明神とも呼ばれ、現在でも「福島の明神さん」と親しまれている四所神社。秋祭りには船だんじりが練り歩きます。

実は、四所神社のある渭東地区は阿波水軍の本拠地。腕のある地元の船大工たちによって、徳島藩の船団を模した船だんじりが作られているのです。そして船だんじりの上で子どもたちが叩く太鼓の打ち方は、藩主の御座船が港に入港するときに打ち鳴らされた太鼓の名残といわれています。

そして神社前には、この地で育った作家、海野十三の文学碑が建っています。海野十三は日本SFの始祖の一人と呼ばれる人物で、その碑文はあの江戸川乱歩が記しています。

さらに、境内にすっくと立つのは推定樹齢400年にもなる巨大な松の木です。徳島市保存樹木第一号に指定されているこのご神木、40年ほど前まではふくろうが常に巣を作っていたことから「ふくろうの樹」と名付けられています。

徳島市福島2-3-40
アクセス:福島明神前バス停より徒歩2分。福住橋バス停より徒歩5分。
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