ロフト付きのお部屋
部屋内に設けられた床面の高いゾーンです
ロフトとは、住宅の専有部内に簡易的なはしごや階段設備を設け、上がれるようになっている床面の高いゾーンで、かつ小屋裏物置として建築上扱われる部分の事です。
本来は、収納スペースとしての用途で使用されますが、現在では天井をあらかじめ高く作り、住居スペースとしても利用可能なロフトが生まれています。
中2階と呼ばれる事もありますが、屋根裏収納などとは異なり、部屋部分と扉無しで同じ空間を共有するタイプのものを指します。実用的であるとともに、おしゃれな空間を演出できるため、ロフトのあるお部屋は人気を集めています。
ロフトのメリットは、本来の居室とは別に空間ができることです。この空間を、様々な目的で利用することができます。
収納空間として利用すれば、居室を広々と使うことができます。賃貸住宅の場合、収納スペースがそれほど大きくない場合が多く、大きな荷物などの収納に困ることもありますが、ロフトがあればこの問題が解決できます。
メゾネットとの違いですが、建築基準法上メゾネットの場合は床面積として算入される居室であり、ロフトは小屋裏物置のため床面積には算入されません。
文字通り、物置として使うように設計された物件から、居室の延長として使用できるよう電源や窓などを備えて、十分な広さと高さがある物件もあります。
ですがロフトとしての天井高の上限は、1.4mとなっており、大人が立って移動する用途などには使えません。
ロフトの場合、屋根などに近い位置に設置されることが多いのと空調が行き届きづらいため、室温が高くなりがちなことや結露には注意が必要です。配置によってはお部屋が狭く見える、階段が邪魔になることもあります。
見学などで、これらの点を確認してから選ぶようにしましょう。
ロフトは、建築基準法上の居住空間ではありませんが、実際に居室として利用することは可能です。寝室などに利用すれば、本来の居室を有効活用できます。
また、ロフトがあるお部屋は、天井が高いことが多いので、お部屋が広く見えるメリットもあります。ロフトには、誰もが小さい時に憧れた、秘密の屋根裏部屋や秘密基地が手に入ったような、楽しい空間が広がっていますよ。