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法谷寺
ほうこくじ

聖徳太子のお墓?ミステリアスなお寺

真言宗大覚寺派の法谷寺は眉山山麓、徳島市南庄町に建っています。倉本運動公園の裏に当たります。
山名は救世山ですが、ご本尊が薬師如来像なので「峯の薬師さん」の愛称で親しまれている法谷寺。古くから「病気治しに霊験あらたか」との評判です。
寺院が用いる印章を「寺印」といいますが、法谷寺の寺印は菊の花。16枚の花弁があるので「十六弁菊」と呼ばれる紋様です。

法谷寺の創建にはいくつかの説があります。まず「阿波史」に書かれているのは、細川頼春が創建したという説。細川頼春は鎌倉後期から南北朝時代の武将で、法谷寺は創建当初は「香華院」という名称だったと記載されています。

そして天平12年(740)に行基が開基し法谷寺と十二坊を共に開いた、とする説もありますが、興味深いのは推古天皇の時代(593~628)に創建されたという説です。

その時代、聖徳太子が彫った12体の薬師如来像のうちの1体を、聖徳太子の側近であった秦河勝(はたのかわかつ)に命じてこの地に安置したのが法谷寺の発祥とする説で、法谷寺は法隆寺の元社であるとの伝承もあります。

法谷寺には弘法大師も入山し、三蜜瑜伽(さんみつゆが)相応の霊地として真言密教を開きました。三蜜とは特に密教で使われる仏教用語です。身蜜(しんみつ)、口蜜(くみつ)、 意蜜(いみつ)の3つで「身体と言葉と心」を表し、三蜜瑜伽とは修行者の三蜜と仏の三蜜が融合することをいいます。

その後法谷寺は天正年間(1573~1579)、兵火によって焼失しましたが、後に再建されました。

法谷寺の奥の院「タタリ谷常厳寺」は、現在は荒れた状態になっていますが、聖徳太子の墓所ともいわれています。
徳島市南庄町2-3-2
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