圓福寺

龍寶山圓福寺は徳島市八万町に建つ寺院。ご本尊は阿弥陀如来で、真言宗御室派を宗派としています。

慶長12年(1607)に宥尊が八万村橋本に建立した旧河南寺が、元禄7年(1694)現在の場所である夷山城(えびすやまじょう)趾に移されて圓福寺となりました。現在も圓福寺の裏山は一部公園となっており「夷山城址」の石碑が建っています。

圓福寺は阿波秩父観音霊場三十三札所。そして徳島七福神霊場でもあり、恵比寿太神を祀っています。

日本神話で有名な、いざなみといざなぎの第3子とされる恵比寿さん。3歳になってもまだ歩かなかったため、船に乗せられて捨てられたという壮絶な過去を持っています。その後漂着した浜の人々に手厚く祀られたのが信仰の始まりということ。左手に立派な鯛を抱え、右手に釣竿を持った恵比寿さんは、商売繁盛にご利益のある神様です。

実は明治時代までは、圓福寺の敷地内に蛭子(えびす)神社があり、「えべっさん」の愛称で親しまれていました。しかし神社で市が開かれるたびに、参詣客に田畑を踏み荒らされることに農民たちが迷惑したため、事代主神社と名前を変えて、近くに移設されたということです。

圓福寺仁王門に立つ仁王様は真っ赤な色で迫力満点。そして境内には七福神の石像があり、修業大師像と地蔵尊も並んでいます。

アクセス：下福万バス停より徒歩6分。市原バス停より徒歩8分。文化の森駅より徒歩14分。