共益費
物件内共用部等の経費や、施設を管理するための費用に充てるものです
共益費とは、物件内にある共用部の電気代や応急補修などの経費に充てられるものや、施設を清掃・管理するための費用に充てるものとして、入居者に支払い義務があるものです。
管理費と別に請求されている物件もあれば、管理共益費などとして合算されて請求されている物件もあります。
通常は、全員一律の金額や、広さや家賃などに応じて割合を定めた固定の金額とし、月次あるいは年次で支払うシステムになっています。
不動産契約時には、契約書乗降もしくは告知事項として、この金額や支払い方法等について盛り込まれていることが一般的です。不動産契約の更改時などに金額が変わる他、年次などで支払いの実勢を反映し、管理組合総会や不動産管理会社やオーナーとの話し合いを通じて金額などが変わるところもあります。
月次の場合、ほぼ金額は固定であり、実際に使用していない部分については、通常返金されることはありません。ですが管理組合が運用している場合の共益費などについては、組合の年次精算時に繰り越されるか、支払額に応じて返金相殺されるといった仕組みのところもあります。
不動産会社を経由した賃貸契約では、家賃といっしょに毎月振り込む形になっていることが多いようです。ですが中には、管理費や共益費だけは毎月大家さんや管理組合の集金で支払うなどとしている物件もみられます。
くわしい共益費の用途としては、物件共有部分の清掃費やその電気水道ガス代、管理人が使用する部屋や施設の光熱費、掲示物管理製作費用、貯水槽やゴミ置き場の管理維持費などが含まれることが多いようです。管理費と共益費が両方存在する場合には、多少範囲も異なります。
お部屋を探して契約する際には、家賃交渉を行う方も多いものです。物件によっては、共益費や管理費などの金額部分みおいても、交渉できるケースもあります。
物件管理のお手伝いや、個人オーナーの生活や仕事のお手伝いを入居者が行うことによって、費用の一部が減免されるといった激・レア条件のお部屋に出会えることもあります。
ですが一般的には、共益費は毎月変わらない金額で、だれもが家賃と一緒に支払わなければならない費用です。
入居するお部屋を検討する際は、家賃と共益費の合計金額が自身の予算内に収まるか、しっかり検討しておきましょう。