多家良町

多家良町は、中津峰山の麓の地域です。中津峰山は、八多町と勝浦郡勝浦町にまたがる東山渓県立自然公園に指定される山です。

日峰山と阿南山と並んで、阿波三峰と呼ばれています。

中津山にある如意輪寺は、新四国曼陀羅霊場81番札所であり、阿波秩父観音霊場1番札所になっています。阿波七福神霊場の大黒天でもある、立派な寺院です。如意輪寺に保有される木造如意輪観音坐像は、鎌倉時代の作とされ、重要文化財に指定されています。また、木造四天王立像は、徳島市の有形文化財に指定されています。

多家良町の寺院としては、大匠寺も有名です。こちらは徳島藩の初代藩主である家政が、母の十三回忌に創建した蜂須賀家ゆかりの寺院となります。

神社も多い多家良町。金山神社とも称する山方比古神社は、その昔タタラ場があったとか。銅の精錬などが行われていたタタラ場跡やタタラ音頭が継承されています。そして山方比古神社の末社とされるのが立岩神社です。

多家良町は、勝浦川と八多川に囲まれる農村地で、南北の山の傾斜を利用してミカンの栽培のほか、米やイチゴも栽培されています。

八多川沿いには33号線が走り、東に位置する小松島へは野上橋を渡ればすぐで、徳島南バイパス55号線を経由すると徳島駅まで30分以内に到着するエリアです。徳島市宮井小学校と、南部中学校の校区となります。