PS・MB

配管などの設備は目立たない部分に

特にお部屋探しの図面では、玄関周りや戸建ての敷地外側に、PS・MBといった表示をよく目にします。

これはそれぞれ「PS」は「(P)パイプ(S)スペース」、「MB」は「(M)メーター(B)ボックス」の略語です。

とくに鉄筋コンクリート造の集合住宅等の場合、個別に各戸ごとに建物外からガスや上下水道の配管をもってくるのは、供給時の圧力の確保面や、設備の防災管理面から問題が発生しがちです。そのため通常は、各世帯の玄関周りやフロア内の専用スペースなど、出来るだけ邪魔にならないところに配管スペースを設け、そこに給水管や配水管、ガス管の引込部や、各戸ごとの元栓などを格納します。

これらのスペースをパイプスペース、略してPSと呼び、パイプシャフトと呼ばれることもあります。共用部に設置される場合も、専有部に設置される場合も、収納スペース等としては使用できません。

各戸の専有部内に電気温水器置き場がある場合、PSが2か所あるとして間取り図の上では描かれる物件なども見られます。

またメーターボックスは、電気や水道、ガスのメーターを収納した場所のことをいいます。

各業者に検針されることが前提となっているため、玄関脇など住戸の外や壁面、外壁に窓付きの設備などとして作られます。マンションにおいては、専有部ではなく共用部となっているものが一般的です。

間取図でMBと略されることもあります。

また、パイプスペースの中にメーターボックスがある場合は、MBPSやPSMBと略されることもあります。

パイプスペースの中には、設備上、ポンプや凍結防止の電熱設備、夜間の給水や湯沸かし設備、ヒートポンプ機材などが設置されている場合もあります。

これらが寝室の近くにあると、人によっては機材やパイプから出る音や振動が睡眠の妨げになる可能性もあり、注意が必要です。