EV(充電設備)
電気自動車用屋外電源設置場所のことです
日本の不動産用語で「EV」には2つの意味があります。ひとつはエレベーター設置部(=Elevator)のことで、もうひとつは電気自動車用(=EV、electric vehicle)屋外電源設置場所や充電スペースのことです。
一つ目の旧来から使われているエレベーター設置部のことは、図面上や設備の概要欄でよく使われています。一般の共有部箱型エレベーターの他、手すり型エレベーター(手EV、階EV)や、荷物運搬専用エレベーター(荷EV)としての表示もあります。昇降機などとも呼ばれており、ベランダに設置された高層住宅用避難器具の表示として、EVとかかれるものもあります。
2階以上の物件を検討している場合、エレベーターの設置有無やスピード、設置場所、設置本数、エレベーター内監視設備なども併せて確認し、生活での導線がどのようになるのかをイメージしておくとよいでしょう。
ペット可物件や乳母車利用者などに関しては、エレベーターや廊下での利用ルールなどが定められている所も多いため、事前に確認をし、無理なく利用が出来るかを判断しましょう。
もう一つの用法は、近年急速に増えてきた電気自動車用の充電設備の表示です。こちらも図面や物件詳細にEVやEVスペース、EV電源などとして記載されています。
特に利用が進む電気自動車のうち、電気自動車は燃料による内燃機関を持たないため使用には充電が必須です。充電設備が自宅にない場合は、ディーラーや充電設備のある商業施設まで出向いて、充電を行う必要があります。
うっかり充電忘れや、トラブルによる放電などのリスクを考えれば、物件屋外に充電設備がある方が便利と言えます。
一般には賃貸住宅で入居後に、自身で設置工事を行うことは稀ですが、入居前に不動産管理会社や大家さんに相談しておけば、設置が可能なケースもあります。