ターミナル駅
多数乗り入れがあり乗換のハブとなる大きな駅の事です

英語で終点や終端、端末などを意味するterminalに由来しており、本来の意味は鉄道路線の終端にある駅のことを表します。「かつての」鉄道網では、各地の大型のターミナル駅と各路線末端のターミナル駅間をつなぐ路線ベースでの設計と設備から構成されており、東京駅という最も上に属する大型の駅側からみて、地方の拠点駅、そして各地方路線末端という接続型設備で呼ばれるシステムが構成されていました。駅にあるのは1つの末端から別の末端に移動するためのハブ的な位置づけです。現在は一般の人にとっては多数乗り入れがあり、さまざまな路線利用のために乗り換えたりするハブとして働く駅を、路線の末端にあるかどうかにかかわらず、広くターミナル駅として表しているメディアが多くなっています。ですが電車や駅アナウンスなどをよく聞いていると、路線の終点はターミナル、複数路線が途中の駅で交わって路線間を行き来できるところは乗換駅などと呼ばれます。また、鉄道事業者や路線が異なる複数路線が、一部の区間や駅で、同じ線路や設備を使用している場合、乗り入れや相互乗り入れなどと呼び分けています。鉄道プロと一般の人にとってのターミナル駅とは、見解が分かれることに注意が必要です。ターミナル駅は、終電乗り過ごしや運行中止、事故などの際に、さまざまな迂回路を取れることから非常に便利に利用できます。また、路線の末端にあるタイプでは、その駅で利用する車両確保や整備等をベースにして、車両基地や運用計画が設定されているため、始発電車が早い時刻まであることが多いほか、最終電車が遅い時刻まであることが多いといった特長があります。市街地のターミナル駅を中心として路線中では他の駅に比べて大型の駅も多いことから、売店や時間貸し駐車場、タクシーや路線バス、高速バスなどとの接続がしやすいこと、繁華街が近いといった嬉しい特長もあります。
ここまでいろいろとご紹介してまいりましたが、ここで悲しいお知らせをさせてください。全国各地の他の地域の駅にあって、今の徳島のターミナル駅でもある徳島駅には一つも存在しないものとして「駅弁」があります。「あれ?おとーさんが昔徳島に行った時のお土産に確か…」というご記憶のある方も少なくないかもしれません。もともと、徳島駅には、徳島県の名物をたっぷり詰め込んだ「阿波地鶏弁当」「徳島食べくらべ弁当」「徳島牛弁当」の3つの駅弁が販売されていました。ですが、売り上げ等の影響からか、2016年後半に撤退。その結果、徳島駅だけではなく、徳島県内の駅には駅弁が一つもなくなってしまいました。鱧や小鯛、鯖寿司、みかん、鳴門金時、フィッシュカツ、アユ寿司、あめご弁当…全国駅弁大会での有名人気駅弁でもあっただけに、ほんとうに残念です。ですがその分、現在の徳島駅には、セブンイレブンKIOSKが誕生!今はリーズナブルでお得なセブンイレブンのお惣菜やお弁当を、駅構内で購入することができるようになりました。また、現在残っているニューウエーブ駅弁としては、全国のスーパー等駅弁大会で購入することができる貞光駅の阿波尾鶏とりめしというものがありますが、実は貞光駅周辺では購入することができず、駅弁大会ではコンビニ弁当大手等が製造したものが販売されています。
本当の意味でのご当地産駅弁が無くなってしまった徳島県ですが、まだまだ各地のお店はとっても元気!イベント等や駅周辺散策では、さまざまな地域限定旬の味覚も楽しめます