アウトフレーム工法
建物を建築する時、室内に柱や壁の出っ張り部分をつくらない工法のことです
アウトフレーム工法は、建物自体を構造的に支えたり、各室内の内張り天井や壁面、床などを支える柱や梁が、室内空間側で出っ張ることがないように、設計デザインや施工された工法のことです。アウトポール工法、などとも呼ばれます。
マンションには、柱と梁を接合することで建築物を支えるラーメン構造や、壁面に建物にかかる荷重を支えさせる壁構造というものがあります。昔は、建物の外枠である外壁に対して、各戸の空間などを最大限に確保するため、この工法が採用されてきました。
ですが、出っ張りの位置は室内で視野がさえぎられることで空間全体が小さく見えたり、実際の床面積は大きいものの、家具などが配置できない無駄な空間ができるなどの課題点がありました。また、内壁と外壁の間の断熱性が少ないため、結露が発生したり熱効率が悪くなること、空気の対流むらなどができやすいことなど、様々なデメリットがありました。
その課題点を改善する方法として、各戸の間の戸境壁や床厚を大きくして、その中に柱や梁を入れ込む工法を取り入れた物件が増えてきました。
このアウトフレーム工法が採用されていると、構造壁や外壁と、室内壁床天井との間に空間が大きいため、断熱材や遮音材などをたくさん入れることができます。そのため、これまでの同程度の物件に比べて隣家の振動や物音が伝わりにくい、といったタイプの物件もあります。
ですが単に、間の壁内に空洞が増えているタイプの物件では、逆に振動や物音が大きくなったり冷暖房効率が悪くなった、といったものもあるため注意が必要です。
また介護その他の関係で、室内をバリアフリー化したいといった追加工事の際、安価に対応できやすいのも、このタイプの物件です。
賃貸物件でも、マンションアパート戸建て問わず、アウトフレーム工法の物件は増えています。
新しいお部屋でできるだけ長く暮らしたいとお考えなら、年齢やライフイベントに応じた住まい方や、建物のカスタマイズなども視野に入れてお部屋探しをしておくと便利です。長く安心して住める物件をお探しの方は、お気軽にハウスマイルスタッフまでお問い合わせください。