前庭

現代不動産での前庭(まえにわ)とは、玄関の扉前やアプローチ、地上階の大きな窓がある部屋などの窓前開口部に作られた、庭や芝生などのスペースのことをあらわします。

もともと前庭とは、芝生など低い植え込みやタイルや砂利敷きなどのフリースペースとして使える植え込みや、その一部を通行して玄関などに出入りできるもの、駐車場などと併用できるものを表します。これらはいずれも、「地面と同じ高さのスペース」を指すことが一般的でした。

現在は、同じ位置に設置されるウッドデッキや、人が入り込みにくい観賞用だけの目的の植え込みなども含めて、広く前庭と呼ばれることも多いようです。玄関前庭では建物入口に近づく時のイメージ、窓前庭では建物の風格や室内の広々としたイメージまで、ぐっとアップさせてくれる存在です。

また広義では、アパートやマンションの共用玄関や廊下につながる歩道や植え込みを含み前庭と呼びます。この部分に、凝った小径やガーデンスペース、石庭などを配した物件などもみられます。

前庭が整備されていれば、ちょっとおしゃれで高級感もあり、来訪者にも「センスがいい物件」と感じてもらえます。