マスターキー

管理会社が物件の巡回、管理を行う為に使用する鍵をマスターキーと呼びます。

このマスターキーは、1本の鍵で、異なった複数の錠前をあけることができます。

たとえばホテルや集合賃貸物件など、1人が沢山の物件を管理する際、たくさんの鍵を持っていては作業が進まないといったこともあります。また、第三者が個別に各部屋の鍵を持って施錠や開錠を行っていると、その部屋の鍵を使う真正な持ち主による施錠や開錠との区別がつかなくなり、犯罪捜査等には情報が乏しくなるといったこともあります。

そのため、入居者たちが利用する鍵メーカーによる純正キーやオリジナルキーとは異なる形でありながら、その物件の鍵を開けることができるマスターキーというものを用意して、管理や識別を容易にしているのです。

このマスターキーは本来の鍵穴に合った純正キーやオリジナルキーで開錠をすると、使用できなくなることもあります。対して、工事中の物件などで、工事期間限定で部屋へ出入りする際に使用されている鍵は、コンストラクションキーと呼びます。

この鍵は通常、建築期間が終わったら、特定の操作によって二度とその鍵を開けることができないように変わります。

よくマスターキーというと、その錠前にとっての純正キーやオリジナルキーを指していることがありますが、厳密にはマスターキーと純正キーやオリジナルキーは異なるものです。

通常マスターキーは不動産管理会社や大家さんの下で保管されていますが、合いかぎをこの鍵では普通作ることはありません。

純正キーやオリジナルキーも通常不動産管理会社や大家さんの下で保管されているので、万が一の鍵の紛失の際などは、相談してみましょう。