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多々羅川

たたらがわ

瀬戸内寂聴さんが私小説に描いた川

多々羅川は、徳島市内を流れる、吉野川水系の河川で、JR牟岐線で中田駅から勝浦川を渡ってすぐのところに見える小さな川です。大松川と何度か合流と分流をしているため、どの部分が多々羅川でどの部分が大松川なのかの区別がしづらい川です。片方は大松川と合流して勝浦川へ、片方は園瀬川へと注いでいます。南岸を川下に向かって歩いて行く途中には、「徳島県工業技術センター」や、徳島城跡からこの地に移設された「徳島縣護國神社」があります。 多々羅川は、瀬戸内寂聴さんが母親の故郷として、私小説の中で描いています。熱心なファンの間では、知る人ぞ知るスポットですね。小説「多々羅川」は、第54回 野間文芸賞を受賞した「場所」(新潮社)に収録されています。