ファミリー限定物件
家族だけに入居を限っているお部屋です
お部屋に入居する際に、戸籍や血縁などに基づいた家族だけに入居を限っている物件です。元の世帯の一部だけ、例えば単身赴任の父を除いた母子だけが暮らす場合でもOK、という物件が一般的です。
ファミリーとして2~3人以上で暮らすお部屋となると、通常は面積の上では50㎡前後の物件が中心となります。また、子育て期や家族全員の世代、学校やお勤めなどの社会的属性によって、好まれる間取りや立地、機能面で外せない条件などは大きく異なって来るようです。
ファミリー向け物件は、独り暮らし向け物件と良く比較されます。面積が大きいだけではなく、立地面では静かで治安の良い町でありながら、都心にほど近く公共交通機関に恵まれ、かつ駐車場にもゆとりがある物件が好まれます。
また義務教育世代のお子さんをもつご家庭では学校区を、就学前のお子さんをもつご家庭では幼稚園保育所や公園など、就学子育て環境を中心にした物件が選ばれます。核家族の多い現代だからこそ、子供のころから長い付き合いで、かけがえのない仲間をつくるといった視点での物件選びも求められます。
物件のハード面においても、建物をつくる側、利用する側にそれぞれ特徴があります。
家族で暮らす際は、1つの設備で多人数が共同利用することに抵抗がないとおっしゃる方が圧倒的です。そのためファミリー用物件では、特にハウスメーカーや不動産オーナー側も、物件内は設備などをできるだけ共有するという発想からデザイン設計を始めます。
そこに暮らす家族全員が「生活のあらゆる場面で、互いを親しく感じられる距離感が出せる」ことに、特に配慮されています。わかりやすく言えば、共有部に関してはコンパクト、かつ一同で汎用的に使用しやすいレイアウトで設計する、ということです。
一方で、思春期のお子さんがいる場合や、不規則な勤務体系の家族がある場合には、暮らし方が違ってきます。設備を共有することが難しく、水回りなどを使用する際にできるだけ音漏れなどが発生しない、ゆとりのレイアウトで共同での生活をスムーズにできる配慮が必要、といったケースもあります。