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クッションフロア(CF)

塩化ビニール等をベースにした、シート状の床材料のことです

間取り図ではCFとも書かれるクッションフロアは、塩化ビニールなどの樹脂をゴムシートのように加工し、印刷された樹脂材やコルク等の天然木材などを貼り付けコートした、樹脂製のシートタイプ床材料のことをいいます。弾力性=クッション性があるため、クッションフロアと呼ばれています。

ベースや表面の樹脂のタイプは様々で、柔らかいものから硬質タイプなどもあり、屋内用や屋外用、現場作業用の特殊タイプなどまで商品は豊富です。

物件によっては、このクッションフロアなどを含め、畳でも絨毯でもないものを、広くフローリングと呼んでいます。

シート自体はさまざまな絵柄や幅の物があり、通常ホームセンターや建材店では、ロールタイプで必要メートル数を指定して購入します。

厚さ数ミリのシートタイプが多く、表面層と裏打ち層の間に発泡プラスチックやフェルトなどのクッション材をはさんでいます。衝撃吸収性が高いほか、保温性にも優れ、水はじきも通常の床材や畳、カーペットよりもはるかに優れています。

工事施工も、以前はコンクリートなどに直接ボンドで貼り付けるものが一般的でした。現在は、数十センチの大型タイル状で、敷き詰めるだけでずれにくくなるもの等、既存の床材や、物件の床面保護用カーペットとして使用できるものなども豊富に存在します。

一般的な木材等を使用したフローリングに比べて、安価で施工日数も少なく済むことから、賃貸住宅では、あらゆる室内に使用されることもあります。色柄が豊富で光の届きにくい狭い部屋でも、床材の色合いで明るくできる点なども魅力的です。

クッションフロアの人気色として、一般住宅向けでは木目調、白系の色が好まれています。住宅ではよく、トイレ、脱衣場、キッチン床などに使われてきました。

現在では、用途も様々に増え、屋内だけではなく屋外使用で滑り止め効果を出すものや、コンクリートの表面などに使用できるものも出ています。また、トイレや病院など、特定の汚れなら触媒反応できれいになりやすいものや、衛生状態を保つための加工を施した専門製品も増えています。

汚れた都度、濡れた布などでふき取るだけとメンテナンスが容易なのは、使い勝手が良く嬉しい点です。人が歩いても滑りにくく、また、見た目だけでは本物のフローリングと区別がつかないほどの精巧な写真印刷製品も販売されています。

価格が安いものでは、同じ面積でカーペットよりも安いため、傷つけたくない賃貸住宅床の敷物として使用する方も多いようです。

ただクッションフロアは樹脂製ということもあり、重量物の落下痕、長期にわたる家具の脚あとや、刃物で傷がつきやすい、熱に弱く変形しやすい、といったこともあるため、日ごろから注意が必要です。

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