サブスクリプション
アイテムと期間ベースで使用料を支払うタイプの、利用権型定期契約です
最近各所で目にする、サブスクリプション(=サブスク)の語。これは、「形のある物やソフトウェアなどの利用権として、期間ベースで会員権の費用として支払うタイプの契約」です。
リースやレンタルと何が違うのかといえば、たとえばA社のBBという掃除機の製造番号C123という製品を貸してもらうといったモノが特定されているものがこれまでのリースの形です。基本的には、新品や中古品でリースを開始するに際して、一定の条件をクリアしていればさまざまな製品を利用者側が自由に選択できます。レンタルでは、貸し出し会社など誰かが所有しているものから選ぶ形での短期契約です。
サブスクリプションでは、たとえば「契約期間内なら、A社の掃除機の内AAやBB、CCなどの中からいずれかを使えますよ、この時には通常使用で故障などがあればサブスクリプション会社でいつも故障のない新しいものをお送りしますよ、メンテナンスや送料なども含みますよ」といった内容なども、契約としては柔軟に行える点で異なっています。
俗にいう、契約期間内ならアラカルト的に利用できる契約であり、モノが特定されていない契約まで柔軟に行えるのがサブスクの魅力です。
有名なところでは、コーヒーサブスクや焼き肉サブスクなどがありますが、これらは、期間内で1日1回など定められた回数であれば、会費だけでコーヒーや焼き肉がもらえるというサブスクリプションサービスです。AdobeクリエイティブクラウドやAmazonPrimeなどは、ソフトウェアや映像書籍のデータや配送料を、会員の間なら幾度でも利用することができるというタイプの、利用期間に対して課金されるサブスクリプション型サービスです。
不動産関連のサブスクリプションでは、家具や家電、駆けつけサービス、インターネット接続利用のまるごとおまとめサービスなどがあります。これらは、会員としてお金を支払っている間、いつも家具家電が利用出来るものです。
この中で、企業やサービスによっては、家具のリスト中にあるアイテムを、会員である期間自由に交換出来たり、あるいは一部負担金を支払えば、利用アイテム数や利用回数をプラスしたり等が行えるものもあります。
独り暮らしを始めた直後や、新しい生活スタイルで授業や勤務スケジュールが定まらない方の場合、一般的なリースやレンタル契約では、使用していないのに解約金などがかなり発生することもあります。短期契約や中途での退会に条件が少ないサブスクリプションを選べば、こういった部分もリーズナブルにまとめることができ、トータルではおトクになりますね。
また、新しい製品を次々利用してみたいという方にも、サブスクリプションはおススメ! 家電製品の中で、ある月は掃除機、ある月は高圧洗浄機などと柔軟に対応できるものもあり便利です。
最近は、子供のおもちゃのトイサブや、自動車サブスク、ブランドバッグや衣料品、化粧品サブスクなども話題となっています。ネックとしては、サービス提供者が途中で一部の製品やサービスを取りやめることがある点や、使用していない期間であっても会費自体は発生する点です。
ですが、自分の資産とならないため、購入時の税金などがかからない他、廃棄時の処分費なども不要です。
一生長く使いたいものか、一時的に使いたいものか、さまざまなものを使い比べたいか等、目的や利用期間、利用実態に応じて使えるので、非常に便利なサービスではあります。