住宅
居住するための建築物や区画、付属する設備環境等のことです
住宅とは、人が住んで日常生活を送る為の建築物や建物内の区画、付属する設備環境です。
一般的に使われる名詞となって長く、特に語の定義といったものは具体的には存在しません。ですがさまざまな法律などで書かれている「住宅」という定義を照らし合わせても、各使用シーンに応じて意味範囲に違いがあります。
ちなみに…国勢調査における総務省の住宅の定義は、住居の中に住宅の区分があり「住宅:一つの世帯が独立して家庭生活を営むことができる建物(完全に区画された建物の一部を含む。)」「住宅以外:寄宿舎・寮など生計を共にしない単身者の集まりを居住させるための建物や,病院・学校・旅館・会社・工場・事務所などの居住用でない建物」公営住宅法の第一章第一条では「健康で文化的な生活を営むに足りる住宅」。…等となっています。
どんな業界、どんな法律、どんな普段の生活でのシーンで使われているかにはかなり違いがあるため、都度確認しておく方が良い語でもあります。
一般的に人が、会話などで普段使う語としての住居と住宅は辞書などではほぼ同じ意味とされていることが多いものですが、住居というときには、人がすでに暮らしているか生活実態がそこにあること、あるいはそれを目的とするなどの意味をより多く含みます。対して、住宅というとこれからそういった用途に使う建物や付属する設備環境、より建物寄りの意味を多く含むことから、住居よりおおきな意味がある語が住宅だといわれています。
住居は人が住む事をより多く含む語で、住宅はプラスして建物の意味が多いもの。また、住宅は、家屋(かおく)などともほぼ同じ内容範囲で使用されています。
不動産業界では、平屋から低層で比較的面積の小さい1戸建て貸家物件や、このタイプの貸家物件が1区画に多数並んでいるタイプの物件などについて、「住宅」と呼んでいる地域が、全国各地に飛び地的に存在しています。これは「マンション、アパート、戸建て」などと同じような別のタイプ名として名づけられている物で、不動産ポータルなどで見る時には戸建て賃貸や貸家として表示されるサイトが多いようです。
住宅として不動産上契約する際には、法律によって保護される部分が、他の賃貸や売買契約よりも「入居する人に対して、特別に強固に各種の権利を保障する」ようになっています。また同様に、各種損害火災保険などの金融商品での取り扱いにも違いがあります。
万が一のトラブルの際、住居であるにもかかわらず店舗として使用していたといった場合、保険金でカバーされないため全額自費で賠償をなどというケースもあります。
そのため、メインとなる住居や、他拠点住居用として契約している賃貸住宅物件を、店舗等として使用するときには、不動産会社と契約内容を見直して再度契約し保険なども別途新たに契約するか、入居者側がそれを聞き入れられないという場合には、退去を求められることがあります。